収益化
個人開発の収益化にはどんな方法があるか
作ったものやブログで収入を得る方法は、まず「他人のものを紹介する」か「自分のものを売る」かに分かれます。そして自分で売る側は、売る場所が自分のサイトか、他社のプラットフォームかでさらに二分されます。この3つは引かれる手数料も、必要な手続きも違います。4つ目に、依頼を受けて作る受託があり、これだけはお金をくれる相手が特定の発注者になります。先に言っておくと、時間あたりの収入は最初のうちはアルバイトの方が上です。違いは、書いたものや作ったものが翌月以降も残ることにあります。
このページの結論
紹介する方法は始めるのが軽く、自分のサイトで直販する方法は手元に残る割合が大きい代わりに氏名や住所の表示が発生します。プラットフォームを通して売る方法はその中間で、手数料を渡す代わりに決済や表示の一部を運営に預けられます。4つ目の受託は、依頼した発注者から支払われる形で、収入は早い代わりに、納めたものは発注者のものになります。
収益化は4つに分かれる
はじめの3つは、自分のサイトやアプリがあって、そこに人が来ることが前提です。 違うのは、お金がどこから来るかと、売る場所が誰のものかです。 4つ目の受託は前提そのものが違うので、3つを見たあとにまとめます。
まず、自分が売り手になるかどうかで分かれます。
| 紹介する・広告枠を貸す | 自分のものを売る | |
|---|---|---|
| お金の出どころ | 広告を出したい会社(広告主)や、その仲介会社(ASP)から | 買った人から |
| 代表的な手段 | アフィリエイト、サイトに置くAdSense、アプリに置くAdMobなど | Stripeでの直販、有料note、有料アプリやアプリ内課金 |
| 始めるまでの手続き | 申し込みと審査のみ | 決済の用意と、売り手としての表示 |
| 1件あたりの金額 | 数円〜数千円 | 設定した価格から手数料を引いた額 |
| 氏名・住所の表示 | 不要(自分は売り手ではない) | 発生する場面がある |
| 在庫や問い合わせ対応 | 売り手側が行う | 自分が行う |
広告枠を貸す方法は、サイトでもアプリでも「紹介する・広告枠を貸す」の側に入ります。 アプリに広告を出すAdMobは、自分が売り手になるわけではないので、手続きの重さはAdSenseに近い形です。
そして「自分のものを売る」の側は、売る場所が誰のものかでさらに2つに分かれます。 ここで引かれる手数料と、買った人から見える売り手の名前が変わります。
| 自分のサイトで直販する | プラットフォームを通して売る | |
|---|---|---|
| 売る場所は誰のものか | 自分 | 運営会社 |
| 代表的な手段 | Stripeなどの決済サービスを、自分のサイトに組み込む | 有料note、App StoreやGoogle Playでの有料アプリ・アプリ内課金 |
| 引かれるもの | 決済手数料のみ | 運営の手数料。アプリのストアは15%から30%の幅で、条件によって変わる |
| 売り手として表に出るのは | 自分。氏名や住所の表示が要る | 運営の仕組みや規約による |
| 買いに来る人 | 自分で集めた人だけ | 運営の検索や一覧から来ることもある |
| 始めるまでに要るもの | 決済サービスの審査と、売り手としての表示 | アカウント登録。アプリのストアは開発者としての登録と審査 |
「自分のサイトで直販する」の側で使うのが、Stripeのような 決済代行 です。 カード情報を自分で預からずに決済を受け取れる代わりに、売り手として表に出るのは自分になります。
「プラットフォームを通して売る」の側は、集金も返金も運営の仕組みに乗ります。 アプリのストアに出す場合は、開発者としての登録が先に必要です。 Appleは年ごとの会費(米ドル建て)、Googleは1回限りの登録料と、金額の出方が違います。 日本ではスマートフォンのアプリ流通に関する新しい法律が2025年12月に全面施行され、 ストアの手数料や課金の仕組みが変わりつつあります。 登録から審査までの手順はアプリで収入を得るにまとめました。
ここまでの3つは、どれも相手が不特定多数です。誰が買うか、誰が広告をクリックするかは、 出してみるまで決まりません。4つ目は、そこが違います。 依頼を受けて作って納める受託は、お金をくれる相手が特定の発注者です。
- 紹介する・広告枠を貸す 広告主やASPから
- 自分のサイトで直販する 買った人から
- プラットフォームを通して売る 買った人から。運営を経由する
- 受託・個人請負 依頼した特定の発注者から
はじめの3つは相手が不特定多数で、受託だけが特定の相手です。
受託は、何を作るかを発注者が決め、納めたものは発注者のものになります。 納めれば支払われるので収入は早く、実績がない段階でも仕事を取れる形です。 その代わり、公開したものが自分の手元に残り続ける他の3つとは、翌月以降の続き方が違います。 手数料・契約・税金を含めた中身は受託・個人請負にまとめました。
手続きが増えていく順番
収益化を進めると、あるところから事業としての手続きが関わってきます。 どの段階で何が必要になるかを、先に並べておきます。
- 01 紹介して収入を得る 申し込みと審査
- 02 自分で売る 氏名・住所の表示や、ストアへの登録
- 03 所得が増える 確定申告・開業届
- 04 規模が大きくなる 法人化を検討
先に進むほど、決めることと届け出が増えます。手前で止まっていても問題ありません。
収入が一定の額を超えると、税金の申告(確定申告)が関わってきます。 どこからが対象かは、後半の2つ(「所得が増える」と「規模が大きくなる」)を扱う 事業として続けるための手続きのページで説明しています。
手段ごとの解説
それぞれの仕組みと、始めるときに気をつける点を個別のページに分けています。
- アフィリエイトとは 紹介した先で申し込みが起きると報酬になる仕組み。ASPの役割と選び方から
- Google AdSense サイトに広告枠を貸して収入を得る
- Google AdMob スマホアプリに広告を出して収入を得る
- Amazonアソシエイト 紹介した商品が売れると報酬になる
- Stripe 自分のサービスでカード決済を受け取る
- 有料note 書いたものを記事単位で販売する
- アプリで収入を得る 有料アプリ・アプリ内課金・アプリ広告の使い分けと、ストアへの登録
- 受託・個人請負 依頼を受けて作る形。手数料、フリーランス新法、源泉徴収と申告
収入だけを見ないための一枚
どの方法を選んでも、サーバー代やドメイン代、ストアの登録料といった支出が先に出ます。 入ってくる額と出ていく額を並べて見るために、 収益とコストの関係のページを用意しました。 手段を決める前に、どこまでの支出なら続けられるかを先に決めておくと、途中で止まりにくくなります。
出典
- 通信販売における表示義務: 消費者庁「特定商取引法ガイド 通信販売」
2026年8月時点の情報です。