収益化
Google AdMobとは?アプリに広告を出して収入を得る仕組み
アプリを無料で配ると、使ってもらいやすい代わりに収入の入り口がなくなります。AdMobは、アプリの中に広告の枠を置いて収入にする仕組みです。このページでは、同じGoogleのAdSenseとの住み分けと、受け取りまでに要る金額を説明します。
このページの結論
- 一言でいうと
- アプリの中に広告の枠を用意しておくと、表示やクリックに応じて収入になる仕組みです。同じGoogleの広告でも、ブラウザで見るサイト向けがAdSense、スマホアプリ向けがAdMobと分かれています。
- かかるお金
- 利用そのものに費用はかからない。受け取りには基準額に達する必要がある
- 向いている人
- 無料で配って多くの人に使ってもらうアプリを作る人。課金の仕組みを自分で用意したくない人。
- 向いていない人
- 広告が操作の邪魔になる作りのアプリを出す人。少ない利用者数でまとまった収入にしたい人。
Google AdMobとは
AdMobは、スマホアプリの中に広告の枠を用意しておくと、利用者に合わせた広告が自動で表示される仕組みです。 どの広告を出すかはGoogle側が決めるので、紹介する商品を自分で探す必要はありません。 収入の発生の仕方は 表示・クリック報酬型 で、 利用者が何かを買わなくても発生します。
よく使われる形は3つあります。画面の上下に細く出るバナー、 画面の切り替わりで全体に出るインタースティシャル、 利用者が見ることを選ぶと見返りがもらえるリワード広告です。 どれを使うかで、アプリの使い心地が変わります。
AdSenseとの住み分け
どちらもGoogleの広告の仕組みですが、出す場所が違います。 自分が作っているものがブラウザで見るサイトなのか、スマホアプリなのかで決まります。
| Google AdSense | Google AdMob | |
|---|---|---|
| 広告が出る場所 | ブラウザで見るサイトやブログ | スマホアプリの画面の中 |
| アプリやサイトへの入れ方 | サイトにコードを貼る | アプリに専用の部品(SDK)を組み込む |
| 広告のよくある形 | ページの中の枠、記事の間 | 画面下のバナー、画面全体、見ると見返りがある動画 |
| 受け取りの基準額 | 一定の金額に達すると支払われる | お支払い方法の選択に1,000円、振込に8,000円 |
| 向いている作り | 記事を読んでもらうサイト | 何度も開いてもらうアプリ |
SDKは、アプリに組み込んで使う部品一式のことです。Googleが配っているものを取り込みます。
受け取りまでに要る金額
AdMobの利用そのものに費用はかかりません。ただし、たまった収益がすぐ振り込まれるわけではなく、 日本円の口座では2つの基準額があります。
- 01 アプリに広告を出す 広告ユニットを設置
- 02 収益がたまる 表示やクリックに応じて
- 03 1,000円 お支払い方法を選べるようになる
- 04 8,000円 ここで振込が行われる
2つの基準額は別のものです。1,000円は受け取り方を設定できるようになる線、8,000円は実際にお金が動く線です。
最初のうちは、この8,000円に届くまでに時間がかかります。 振り込まれないからといって収益が消えるわけではなく、翌月以降に積み上がっていきます。
アプリに入れる手順
AdMobのアカウントを作る
Googleアカウントでログインして登録します。受け取りに使う情報も、この流れで登録します。
アプリを登録する
管理画面に自分のアプリを追加します。ストアに公開済みかどうかを聞かれます。
迷いやすいところ: iOS版とAndroid版の両方を出す場合は、同じアプリでも別々に登録します。数字も別々に出ます。
広告ユニットを作る
広告を出したい場所ごとに広告ユニットを作ると、識別用のIDが発行されます。
迷いやすいところ: バナー・画面全体・動画といった形式ごとに作ります。最初から全部作らず、まずバナー1つで表示のされ方を見るのが分かりやすいです。
アプリにSDKを組み込み、IDを設定する
Googleが配っているアプリ向けの部品(SDK)をアプリに取り込み、発行されたIDを設定します。
迷いやすいところ: 開発中はテスト用の広告を表示する設定にします。自分の画面に出た本物の広告を自分でクリックすると、規約に触れます。AIに開発を頼んでいる場合も、テスト広告の設定になっているかは自分で見ておきます。
表示のされ方を実機で確かめる
広告がボタンや本文にかぶっていないか、操作の邪魔になっていないかを、実際の端末で見ます。
迷いやすいところ: 画面の狭い端末で見ると、ちょうど押したい場所に広告が重なることがあります。誤って押させる配置は、規約でもストアの規定でも問題になります。
お支払い情報を登録する
収益が1,000円に達すると、お支払い方法を選べるようになります。8,000円に達した月から振込が行われます。
注意点
自分で自分の広告をクリックする行為は禁止されています。開発中や動作の確認では、 テスト用の広告を表示する設定にしておきます。
広告の出し方には、AdMob側の規定に加えて、App StoreとGoogle Playの規定も関わります。 操作を妨げる位置に出す、閉じるボタンを見つけにくくする、といった作りは、 どちらの側でも問題になります。実装の前に、AdMobのポリシーと、 出す予定のストアの広告に関するガイドラインを確認してください。
広告の配信では、利用者の端末の情報が使われます。ストアにアプリを出すときには、 アプリがどんな情報を集めるかの申告が求められるので、 AdMobを入れる場合はその内容を申告に反映させ、プライバシーポリシーにも書いておきます。
広告以外の形と比べる
アプリで収入を得る形は広告だけではありません。値段を付けて売る有料アプリ、 アプリの中で追加のものを買ってもらうアプリ内課金があり、広告と組み合わせることもできます。 よくあるのは、無料で配って広告を出し、広告を消す機能をアプリ内課金で売る形です。
3つの形の違いと、ストアに出すまでにかかる費用や条件は、 スマホアプリで収入を得るにはにまとめています。 ブラウザで見るサイトの側で広告を出す場合は、 Google AdSenseのページを見てください。
よくある質問
AdSenseとAdMobは、どちらを使えばいいですか?
広告を出す場所で決まります。ブラウザで見るサイトやブログに出すならAdSense、スマホアプリの中に出すならAdMobです。両方を作っている場合は、両方を使うことになります。
AdMobを使うのに費用はかかりますか?
AdMobの利用そのものに費用はかかりません。ただし、アプリをストアに公開するには開発者としての登録が別に必要で、こちらには費用がかかります。Apple Developer Programが年99米ドル、Google Play Consoleが25米ドルの1回きりです。
収入はいつ受け取れますか?
日本円の場合、収益が1,000円に達するとお支払い方法を選べるようになり、8,000円に達すると振込が行われます。基準に届かない分は翌月以降に繰り越されます。
アプリを公開する前に登録できますか?
アプリを登録するときに、ストアに公開済みかどうかを選ぶ項目があります。公開前の状態でも登録して開発を進められる作りになっているので、まずテスト用の広告で表示を確かめてから公開に進む形が取れます。
まとめ
アプリの中に広告の枠を用意しておくと、表示やクリックに応じて収入になる仕組みです。同じGoogleの広告でも、ブラウザで見るサイト向けがAdSense、スマホアプリ向けがAdMobと分かれています。
向いている人
無料で配って多くの人に使ってもらうアプリを作る人。課金の仕組みを自分で用意したくない人。
向いていない人
広告が操作の邪魔になる作りのアプリを出す人。少ない利用者数でまとまった収入にしたい人。