開発の流れ
Webページ・ブログを公開するまでの流れ|工程の順番と2つの分かれ道
このページの結論
工程は5つです。審査がないので、自分の判断で出せます。決めることは「独自ドメインを取るか」と「置き場所をどちらにするか」の2つで、後者を選ぶタイミングで工程の順番が変わります。
公開までの全体の流れ
やることは大きく5つです。この5つのうち、費用の判断が入るのは2つ目だけで、 残りは自分の手を動かす工程です。
- 01 何を書くか決める 誰に向けた何か
- 02 置き場所を決める ここで費用が決まる
- 03 手元で形にする まだ誰にも見えない
- 04 公開する 審査を待たずに出せる
- 05 直す 何度でも差し替えられる
費用と手続きが関わるのは「置き場所を決める」の工程だけです。ほかは自分の作業で進みます。
「公開する」の工程に、他人の判断が入りません。ここがスマホアプリとの最大の違いで、 書けた日に出すことも、出してから書き足すこともできます。
工程ごとに何を決めるか
何を書くか決める
誰に向けた、どんな内容を置くのかを1行にします。ここが決まると、置き場所も、独自ドメインが要るかどうかも決めやすくなります。
迷いやすいところ: 記事の本数や完成度を先に決めようとすると止まります。最初に出す1本を選ぶところまでで、次に進めます。
置き場所を決める
作ったものを、誰でも見られる場所に置く必要があります。選択肢は2つで、出来上がったファイルをそのまま置く形と、レンタルサーバーを契約してWordPressを動かす形です。
迷いやすいところ: この工程でだけ、費用が発生するかどうかが決まります。後の節で2つを並べています。
手元で形にする
自分のパソコンの中で、表示を確認できるところまで作ります。この段階では、まだ誰にも見えていません。
迷いやすいところ: 見た目を詰め始めると終わりません。文字が読めて、リンクが繋がっていれば次の工程に進めます。
公開する
手元のファイルを置き場所へ送ると、URLが割り当てられて誰でも開ける状態になります。待つ相手がいないので、送った時点で公開です。
迷いやすいところ: 公開できたかどうかは、自分のパソコン以外(スマホの回線など)で開いて確かめます。手元では見えていても、送れていないことがあります。
直す
公開したあとに書き直したら、同じやり方で送り直します。差し替えの回数に制限はありません。
迷いやすいところ: 直したのに表示が変わらないときは、ブラウザや配信の途中に前の内容が残っていることがあります。時間を置くか、別の端末で開くと切り分けられます。
3つ目の「手元で形にする」から4つ目の「公開する」に移るところで、 書いたものを公開できる形のファイルに変換する作業( ビルド )と、 それを置き場所へ配置する作業( デプロイ )が入ります。 どちらも、置き場所のサービス側が自動で引き受けてくれることが多い部分です。
分かれ道1: 独自ドメインを取るか
ドメイン は、サイトの住所にあたる文字列です。 自分で取らなくても、置き場所のサービスが用意したURLで公開できます。 取ると、1年ごとに更新の費用がかかります。
| 借りたURLで出す | 独自ドメインを取る | |
|---|---|---|
| URLの形 | 置き場所のサービスが用意した文字列がURLに入る | 自分で決めた文字列をそのままURLにできる |
| 費用 | かからない | 1年ごとに更新の費用がかかる |
| 工程への影響 | ドメインに関わる工程が丸ごと抜ける | ドメインを取る工程と、案内先を指定する設定が増える |
| 置き場所を変えるとき | 新しいURLになり、前のURLは使えなくなる | 同じURLのまま、案内先だけ切り替えられる |
| 向いている段階 | 最初の1本を出しきるまで | 続ける見込みが立ってから |
判断の分かれ目は、あとで置き場所を変える可能性があるかどうかです。 「独自ドメインを取る」の側を選んでおくと、置き場所を移しても読者から見たURLは変わりません。 「借りたURLで出す」の側から始めて、続ける気になった時点で移ることもできます。 ただしその場合、それまでのURLは使えなくなります。
ドメインを取る窓口についてはお名前.comのページに、 取ったドメインに来た人をどこへ案内するか( DNS )の設定については Cloudflareのページにまとめています。
分かれ道2: 置き場所の2つの選択肢
ここが、この形でいちばん大きい判断点です。 どちらを選ぶかで、費用が発生する時点と、工程の順番が変わります。
| 静的サイトのホスティング | レンタルサーバー+WordPress | |
|---|---|---|
| 置くもの | 出来上がったファイルをそのまま置く | WordPressというソフトをサーバーの上で動かす |
| 工程の順番 | 手元で形にしてから置き場所へ送る。契約は後回しにできる | サーバーの契約が最初の工程になる |
| 費用 | 無料の範囲から始められる | 契約した時点から月ごとの費用がかかる |
| 記事を書く場所 | 手元で書いて、送って公開する | 公開されている管理画面から書く |
| 向いている場合 | 文章中心のサイト。作りを自分で決めたい場合 | ブラウザだけで記事を書き続けたい場合 |
「レンタルサーバー+WordPress」の側を選ぶと、工程の順番が入れ替わります。 WordPress はソフトなので、動かす場所がないと使い始められません。 つまり、何を書くか決めた次に来るのが サーバー の契約になり、 手元で形にする工程は、契約後の管理画面での作業に置き換わります。 契約の流れはConoHa WINGのページにあります。
「静的サイトのホスティング」の側は、手元で作ってから置き場所を決められるので、 契約の判断を後ろに置けます。具体的な送り方は VercelとCloudflareのページで扱っています。
収益化を考えるなら、広告の審査はあとの工程
ページの公開そのものに審査はありませんが、広告を載せて収入を得ようとする場合は別です。 広告を配信する会社の側の審査があり、そこで見られるのは公開されているサイトの中身です。 つまり、サイトができていない段階では申し込めません。
順番としては、公開する → 記事がたまる → 広告に申し込む、になります。 申し込みの条件や、審査で見られる点はGoogle AdSenseのページにまとめています。 商品を紹介する形の収益化についてはアフィリエイトとはを参照してください。
公開したあと ― 直すことと、記録を残すこと
公開は終わりではなく、5つ目の「直す」がそのまま続きます。 このとき手がかりになるのが、どのページが読まれているかの記録です。
アクセス解析 は、入れた時点から先しか記録できません。 過去にさかのぼって計測することはできないので、公開したら早い段階で入れておくと、 あとで「どれが読まれたのか」を判断できます。入れ方は PostHogのページにあります。
費用の面では、この形は無料で始められます。年ごとの費用が発生するのは、 独自ドメインを取った場合と、レンタルサーバーを契約した場合です。
よくある質問
独自ドメインは、最初から取っておいた方がいいですか?
取らなくても公開できます。ただし置き場所を移すとURLが変わるので、続ける見込みが立っているなら早めに取ると、あとで読者に案内し直す手間が減ります。
公開したのに、検索しても自分のサイトが出てきません。
公開と、検索結果に出ることは別の話です。公開はその場で終わりますが、検索エンジンに見つけてもらうまでには時間がかかります。
WordPressと静的サイトは、あとから乗り換えられますか?
記事の内容を移すことはできますが、URLの形や画像の置き場所が変わるため、移す作業そのものは手間がかかります。独自ドメインを取っておくと、読者から見えるURLは保てます。
記事は何本たまってから公開すればいいですか?
公開に本数の条件はありません。1本でも出せます。ただし広告の申し込みは、公開されているサイトの中身が見られるので、ある程度たまってからの工程になります。
手元で見えているのに、公開したページが真っ白になります。
送るファイルが揃っていないか、送り先の設定が違っていることが多い部分です。置き場所のサービス側に、送ったときの記録が残るので、そこを確認します。
次に読むページ
- 開発の流れ 形ごとの工程の入口。ほかの形と見比べる場合はこちら
- Webサービスの流れ データを保存する場所とログインが入ると、工程がどう増えるか
- 便利ツール・拡張機能の流れ 配る場所によって、審査の有無が変わる形
- 個人開発で何が作れるのか 形ごとの費用と審査の違いを、7つ並べて比べる
出典
- 静的サイトを置いて公開する仕組み: Cloudflare Docs「Cloudflare Pages」
- 手元のコードを送って公開するまでの流れ: Vercel Docs「Getting Started with Vercel」
- WordPressを動かすのに要る環境: WordPress.org 日本語「WordPress の要件」
- 広告の掲載にあたって見られる条件: AdSense ヘルプ「AdSense プログラム ポリシー」