ドメイン・配信
Cloudflareとは?DNS・CDN・サイト配信の役割をわかりやすく解説
ドメインを取っただけでは、まだどこにも繋がっていません。「このドメインに来た人をどこへ案内するか」を決めるのがDNSで、Cloudflareはその役目を無料の範囲で引き受けてくれます。このページでは、DNSとCDNの違いと、切り替えのときに気をつける点を説明します。
このページの結論
- 一言でいうと
- ドメインの案内役(DNS)と、表示を速くする仕組み(CDN)を、無料の範囲でまとめて借りられるサービスです。
- かかるお金
- 無料プランの範囲で始められる
- 向いている人
- DNSの管理とサイトの配信を、無料の範囲でまとめたい人。
- 向いていない人
- ドメインのレコード移行に不安があり、今の環境を変えたくない人。
Cloudflareとは
Cloudflareは、ドメインの管理(DNS)、アクセスを速くする仕組み(CDN)、静的なサイトを公開する場所(Pages)などを、 無料プランの範囲でまとめて使えるサービスです。個人開発では、ドメインを取得したあとの案内役(DNS)として 使うのが基本です。サイトの内容によっては、サーバーを借りる代わりにPagesへ置く選択肢もあります (どんなサイトなら置けるかは、この下の「特徴」で説明します)。
| DNS | CDN | |
|---|---|---|
| たとえると | 店の場所を教える案内板 | 近所の店にも商品を置いておく仕組み |
| 役目 | ドメインに来た人を、置いてある場所へ案内する | 中継地点から届けて、表示を速くする |
| ないとどうなるか | そもそも辿り着けない | 表示は遅くなるが、辿り着ける |
| 効いてくる場面 | 公開するとき、置き場所を変えるとき | アクセスが増えたとき、遠方から見られるとき |
- DNS 案内役
- CDN 表示の高速化
- Pages 静的サイトの置き場所
ドメインを取った窓口はそのままで、この3つだけをCloudflareに任せられます。
特徴
- 無料枠 のままで、アクセスを速くする仕組みや、不正アクセスを検知するWAFなどが使えます。
- 静的なサイトを、Cloudflare Pagesという機能に置くだけで、無料枠のまま公開できます。
- レコードごとに、プロキシ経由で公開する(オレンジ雲)か、直接つなぐ(グレー雲)かを選べます。 Webで見せたいものはオレンジ雲、直接つなぐ必要があるものはグレー雲、という使い分けが基本です。
使い方の手順
切り替える前に、今の設定を控える
いまDNSを管理しているサービス(お名前.comで取得したままなら、お名前.comの管理画面)でDNSの設定一覧を開き、表示されている行をすべてスクリーンショットで残しておきます。
迷いやすいところ: ここが最重要です。あとで取りこぼしに気づいたとき、元の状態が分からないと直せなくなります。
アカウントを作る
公式サイトから登録します。
ドメインを追加する
取得済みのドメインを追加すると、既存のDNSレコードが自動で読み込まれます。
迷いやすいところ: 自動で読み込まれますが、すべてではありません。読み込まれた前提で進めると取りこぼします。
読み込まれたレコードを1行ずつ照合する
控えておいた元の設定と突き合わせ、足りないものを手で追加します。
迷いやすいところ: とくにメール関連(MX・TXT)です。ここが欠けると、サイトは表示されているのにメールだけ届かなくなり、気づくのが遅れます。
ネームサーバーを切り替える
ドメインを取得したレジストラの管理画面で、指定されたネームサーバーに書き換えます。
迷いやすいところ: この作業はCloudflare側ではなく、ドメインを買った窓口(お名前.comなど)の管理画面で行います。探す場所を間違えやすい部分です。
反映を待って、サイトとメールの両方を確かめる
反映には時間がかかります。表示の確認だけでなく、自分宛てにテストのメールを1通送ります。
迷いやすいところ: サイトが見えていると安心してしまいますが、メールは別系統です。両方見るまで終わりにしないでください。
プロキシの向き先を決める
レコードごとに、プロキシ経由(オレンジ雲)か直接(グレー雲)かを選びます。ブラウザで見るサイト用のレコードはオレンジ雲にします。
迷いやすいところ: VPSを遠隔操作する通信(SSH)のように、ブラウザ以外でサーバーへ直接つなぐものがある場合だけ、そのレコードをグレー雲にします。VPSを使っていなければ、この区別で迷う場面はありません。
注意点
ネームサーバーの切り替え時、既存のDNSレコードは自動で読み込まれますが、取りこぼしが起きることがあります。 特にメール関連のレコード(MX・TXT)が消えると、メールが届かなくなる障害につながるので、 切り替え後は手作業で照合するようにしています。
よくある質問
Cloudflareを使うと、ドメインの取得先も変える必要がありますか?
いいえ。ドメインの取得(レジストラ)はそのままで、DNSの管理だけをCloudflareに任せる形になります。
無料プランでどこまでできますか?
DNSの管理、CDNによる高速化、基本的なWAF、静的サイトの公開(Pages)まで、無料プランの範囲で使えます。
プロキシのオン・オフはどう決めればいいですか?
Webページとして見せたいものはオン(オレンジ雲)、サーバーに直接つなぐ必要がある通信(SSHなど)はオフ(グレー雲)が基本的な考え方です。
まとめ
ドメインの案内役(DNS)と、表示を速くする仕組み(CDN)を、無料の範囲でまとめて借りられるサービスです。
向いている人
DNSの管理とサイトの配信を、無料の範囲でまとめたい人。
向いていない人
ドメインのレコード移行に不安があり、今の環境を変えたくない人。