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開発ツール

Vercelとは?コードを置くだけで公開される仕組みをわかりやすく解説

アプリを動かす場所には、自分で管理する借り方(VPS)と、任せる借り方があります。Vercelは後者です。このページでは、VPSとの違いと、どちらを選べばいいかの決め方を説明します。

このページの結論

一言でいうと
コードを送るだけで、公開までを引き受けてくれる置き場所です。
かかるお金
個人の小規模なプロジェクトなら、無料プランの範囲で試せることが多い
向いている人
サーバーの管理を任せて、アプリの開発に集中したい人。
向いていない人
サーバーの中身をすべて自分で制御したい人。

Vercelとは

Vercelは、コードをGitHubなどに送ると、そのままアプリを公開してくれるホスティングサービスです。 サーバーの設定やメンテナンスを事業者に任せて、コードを書くことに集中できるのが特徴です。

ことば ホスティング 作ったアプリやサイトを、インターネット上で誰でも見られる状態にすることです。 Vercelのようなサービスでは、この「公開する」作業の多くを自動でやってくれます。
ハル
ハル 聞く人 アプリを動かす場所って、 VPS (サーバーを1台まるごと借りて自分で設定する借り方)でも いいんですよね?どう違うんですか?
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 引っ越しにたとえると、VPSは自分で物件を借りて、電気やガスの手続きも自分でやる形です。 Vercelは、荷物を届ければあとは向こうが運び入れて、設備の管理もしてくれる形に近いです。
ハル
ハル 聞く人 ということは、Vercelの方が手順は少なくて、その分こちらで決められることが減る、ということですか?
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 そのとおりです。OSの設定やセキュリティの更新は事業者側が引き受けてくれます。 代わりに、サーバーの中を自分の好きなように組み替えることはできません。
ハル
ハル 聞く人 どちらを選ぶか、初心者だとなおさら迷いそうです。決め手ってありますか?
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 「サーバーの操作を覚えたいのか、アプリを作ることに集中したいのか」で分けると決めやすいです。 作りたいものがはっきりしていて、そこに時間を使いたいならホスティングサービス、 サーバーの仕組みそのものに興味があるならVPS、という選び方ができます。
ハル
ハル 聞く人 あとから乗り換えることはできるんですか?
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 コードがGitHubなどに残っていれば、置き場所を変えること自体は可能です。 最初の選択でその後が決まってしまうわけではないので、迷ったら手順の少ない方から試すのも一つの手です。
コードを送ってから公開されるまで
  1. 01 コードを直す 手元で作業
  2. 02 GitHubに送る 記録が残る
  3. 03 Vercel 受け取って公開まで自動
  4. 04 公開 URLでアクセスできる

右から2つ目を任せられるのがVercelです。VPSの場合、この部分を自分で組むことになります。

VPSとホスティングサービスの違い
VPS Vercelなどのホスティング
たとえると 自分で物件を借りて手続きもする 荷物を届ければ運び入れてくれる
OSの設定 自分 事業者
セキュリティの更新 自分 事業者
公開までの手順 自分で組む リポジトリを繋ぐだけ
調整できる範囲 広い 決められた範囲内
向いているもの サーバーの仕組みも扱いたい場合 アプリを作ることに時間を使いたい場合

特徴

  • GitHubなどのリポジトリと連携しておくと、コードを送るたびに自動で公開まで進みます。
  • アプリのひな形( フレームワーク と呼びます)のうち、Next.jsなどいくつかの種類とは 特に相性がよく、ほぼ設定なしで公開できます。自分のアプリがどのひな形でできているかは、 開発を頼んでいるAIに聞けば分かります。
  • サーバーの管理(OSの設定やセキュリティの更新など)は事業者側が行います。

使い方の手順

この手順は、自分のアプリができてからのものです。まだ何も作っていない段階では、 ここまでの「Vercelとは」「VPSとの違い」を押さえておけば足ります。
1

手元で公開用ファイルを作れることを確かめる

連携する前に、自分のパソコンで一度、公開用ファイルへの変換(ビルド)を実行しておきます。

迷いやすいところ: AIに開発を頼んでいる場合は「ビルドして」と指示すれば実行してもらえます。手元で失敗するものは、Vercel側でも失敗します。先に確かめておくと、原因がコードなのか設定なのかを切り分けられます。

2

アカウントを作る

GitHubのアカウントでログインできます。

3

リポジトリと連携する

公開したいリポジトリを選びます。

迷いやすいところ: 連携時に「すべてのリポジトリ」か「選んだものだけ」かを聞かれます。必要なものだけを選ぶ方が安全です。

4

ビルドの設定を確認する

フレームワーク(アプリのひな形)に応じて設定が自動で提案されます。フレームワーク名の欄が空欄や「Other」になっていないかを見ます。

迷いやすいところ: 空欄のときは、自分のアプリのひな形の名前(AIに「このアプリのフレームワークは何?」と聞けば分かります)を選び直します。判別されないまま進めると、ビルドは通るのに何も表示されない状態になります。

5

環境変数を登録する

APIキーなどの秘密の値は、コードと一緒には送らず、手元では「環境変数ファイル」という専用のファイルに分けて書いておきます。このファイルはGitHubに送らない設定にするため、Vercel側には届きません。同じ値を、Vercelの管理画面に自分で登録し直します。

迷いやすいところ: 見落としやすい手順です。手元では動くのに公開すると動かない場合、まずここを疑います。

6

公開して、実際に開く

発行されたURLを開き、表示とページ移動を確認します。

迷いやすいところ: トップだけ見て終わらせないでください。他のページで404になる設定ミスは、そこでしか気づけません。

注意点

サーバーの管理を任せられる分、VPSに比べると自分で調整できる範囲は狭くなります。 どこまで自分で管理したいかによって、VPSとホスティングサービスのどちらが合うかが変わります。

よくある質問

VPSとどちらを選べばいいですか?

サーバーの管理を任せたい場合はVercelのようなホスティングサービス、細かく自分で制御したい場合はVPSが向いています。

無料で使えますか?

個人の小規模なプロジェクトであれば、無料プランの範囲で試せることが多いです。

どんなアプリでも公開できますか?

対応しているフレームワークやアプリの種類が決まっているので、自分のアプリの構成が対応しているか公式サイトで確認してください。

まとめ

コードを送るだけで、公開までを引き受けてくれる置き場所です。

向いている人

サーバーの管理を任せて、アプリの開発に集中したい人。

向いていない人

サーバーの中身をすべて自分で制御したい人。