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開発の流れ

Androidアプリを作って公開するまでの流れ|12人×14日のテストが先に来る

ハル
ハル 聞く人 AndroidならWindowsのパソコンで作れて、登録料も1回きりと聞いて、こちらから始めようかと思っています。
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 入りやすいのはその通りです。ただ、個人で新しく登録した場合、12人以上のテスターが14日間参加する テストを終えないと本番公開できません。この条件を工程のどこに置くかが要になります。

このページの結論

Androidアプリは、Windowsのままで作れて、Google Play Consoleの登録料は25米ドルの1回きりです。ただし2023年11月13日以降に作った個人デベロッパーアカウントでは、12人以上のテスターが14日間以上続けて参加するクローズドテストを終えてからでないと、本番公開できません。公開の日程を決めるのは審査ではなく、このテストです。

Web系と違うのは、登録とテストと審査が挟まること

Webページやウェブサービスは、ファイルを置いた時点で公開されます。 Androidアプリでは、書き終えたあとに3つの工程が挟まります。 デベロッパーとしての登録、公開前のテスト、そして審査です。

このうち、日程をいちばん動かすのが真ん中のテストです。 審査そのものは長くても7日程度ですが、テストの条件は14日間という期間そのものが要件に入っています。 工程の全体像を先に見てください。

Androidアプリを公開するまでの工程
  1. 01 何を作るか決める 画面の数と使う機能
  2. 02 手元で動かす Windowsのままで進める
  3. 03 デベロッパー登録 25米ドル。最初の1回だけ
  4. 04 クローズドテスト 12人以上が14日間以上
  5. 05 本番アクセスを申請 審査に通常7日程度
  6. 06 本番公開して直す 更新版も審査を通る

「クローズドテスト」と「本番アクセスを申請」の2つは、2023年11月13日以降に作った個人アカウントに求められる工程です。アプリが完成してからここに入ると、テスターを集める日数と14日間と7日程度が、そのまま公開の遅れになります。

公開の前に、12人が14日間テストする必要がある

個人開発でいちばん詰まるのがここです。 2023年11月13日以降に作成された個人デベロッパーアカウントの場合、 新しいアプリを本番公開するまでに、次の条件を満たす必要があります。

12人以上のテスターが、14日間以上続けてオプトインしている状態のクローズドテストを実施し、 そのうえで本番アクセスを申請して承認されること。
ことば クローズドテストとオプトイン クローズドテストは、指定した人だけにアプリを配って試してもらう仕組みです。 オプトインは、その人が参加を選び、自分の端末にアプリを入れている状態を指します。 12人と14日間は、どちらかを満たせばよいものではなく、同時に成り立っている必要があります。

ここで重いのは、条件そのものより、テスターを12人集めるという部分です。 Androidの端末を持っていて、Googleアカウントを教えてくれて、 14日間アプリを入れたままにしておいてくれる人が12人。 身近な人数で足りる人と、まったく足りない人がはっきり分かれます。

しかも、途中で参加をやめる人が出ると条件を満たさなくなることがあります。 人数はぎりぎりで組まず、少し多めに声をかけておく方が、数え直しに巻き込まれずに済みます。

この条件が適用されるかどうかは、アカウントを作った日付と、 個人か組織かの区分で決まります。Google Playに出す予定があるなら、 アカウントを作る前に、Play Consoleヘルプのテスト要件のページで、 自分が対象かどうかと現在の条件を確認してください。 条件は見直されることがあり、作り始めた時点の情報のままで進めると食い違います。

ハル
ハル 聞く人 12人ですか。Androidを使っている知り合いが、そんなにいるかどうか自信がありません。
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 そこが正直なところ、いちばん重い工程です。 私は集めきれずに、作ったものを1本そのまま止めたことがあります。 書き終えてから声をかけ始めたのが原因でした。 人集めに数日、テストに14日、申請の審査に7日程度と、後ろに積み上がっていきます。
ハル
ハル 聞く人 先に集めておけば、その分は短くなるということですか?
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 はい。テストは、アプリが完成していなくても始められます。 動く部分ができた時点で配ってしまえば、14日間を作りながら消化できます。 登録が済んだらすぐ声をかける、という順番にしておくと、待つ時間がかなり減ります。
ハル
ハル 聞く人 それでも集まらなかったら、どうすればいいでしょう。
ヤドカリ先生
ヤドカリ先生 答える人 開発者どうしでテスターを募集し合う場が、SNSや掲示板にあります。 それでも見込みが立たないなら、先にiOS側から出すか、 ブラウザで動く形に変える判断もあります。 作ったものを出せないまま置いておくより、出せる形に寄せる方が続きます。

公開までの工程

ここから先は、Androidアプリで作ると決めてからの手順です。 形そのものを選ぶところからなら、先に 何が作れるのかで、他の形と公開のハードルを比べてください。
1

何を作るかと、どこまで作るかを決める

画面が何枚になるか、端末のどの機能を使うかを決めます。この形では、他人に配って試してもらう工程が先に来るので、人に見せられる状態を目標に置くと進めやすくなります。

迷いやすいところ: 機能を盛ると、テストに出せる状態になるまでが遠くなります。テストの14日間を早く始めたいなら、最初に出す範囲は狭く切ります。

2

手元で動かす

Windowsのパソコンのままで進められます。Macは要りません。自分のAndroid端末に入れるか、パソコン上の模擬的な端末で動きを確かめます。

迷いやすいところ: 手持ちのAndroid端末があると、この工程が速く進みます。無い場合は模擬的な端末で進められますが、通知や画面の大きさの違いは実機でないと分からない部分が残ります。

3

デベロッパー登録をする

Google Play Consoleに登録します。25米ドルで、最初の1回だけです。登録のときに、個人か組織かを選びます。

迷いやすいところ: ここで選んだ区分と、アカウントを作った日付が、あとの工程の条件を決めます。2023年11月13日以降に作った個人アカウントは、テスト要件の対象です。申し込む前に条件を読んでおきます。

4

テスターに声をかける

12人以上に協力を頼みます。登録が済んだ時点で始められる工程で、アプリの完成を待つ必要はありません。

迷いやすいところ: ここを完成後に回すと、人集めの日数がそのまま公開の遅れになります。参加をやめる人が出ることを見込んで、12人ちょうどではなく多めに声をかけておきます。

5

クローズドテストを回す

指定した人にだけアプリを配り、12人以上が14日間以上続けて参加している状態を作ります。この間に、返ってきた指摘を直していきます。

迷いやすいところ: 14日間は、条件を満たした状態が続いた日数です。途中で人数を割ると数え直しになる場合があります。参加している人数は、期間中も見ておきます。

6

本番アクセスを申請する

テストの条件を満たしたうえで、本番公開の許可を申請します。ここでの審査に通常7日程度かかります。

迷いやすいところ: これはアカウントに対する許可の申請で、アプリの内容の審査とは別の手続きです。2つを順番に通す必要があるので、片方だけ終えても公開にはなりません。

7

審査に出して公開する

アプリを提出すると、Googleが内容を確認します。通常は数時間から7日程度です。通れば本番公開になります。

迷いやすいところ: 更新版も審査を通ってから反映されます。ただし本番アクセスの申請は最初の1回で、2本目以降は同じアカウントでこの工程を繰り返さずに済みます。

お金が出ていくのはいつか

Google Play Consoleの登録料は25米ドルで、最初の1回だけです。 翌年から請求が来る形ではありません。ここがiOSとの大きな違いになります。 iOSのApple Developer Programは年会費なので、続けている限り毎年かかります。

支払う時期は、工程の3番目です。テストを始めるにはPlay Consoleが要るので、 アプリが完成する前に払うことになります。ただし1回だけなので、 その年に公開まで届かなかったとしても、翌年に持ち越しの費用は生まれません。 支払いは米ドルで示されており、円でいくらになるかは支払い時のレートによります。

公開したあとの、ストアに引かれる割合や収益化の形は、 アプリで収入を得るのページにまとめています。 このページでは工程だけを扱います。

審査で待つ時間は、思ったより短い

アプリの内容の審査は、通常は数時間から7日程度です。 アカウントによっては詳しい確認が入り、7日程度かかることがあります。 本番アクセスの申請の方も、通常7日程度です。

つまり、審査で待たされて予定が崩れる形ではありません。 崩れるとしたら、その手前のテストの条件です。公開日から逆算するなら、 テストの14日間と、テスターを集める日数を先に確保してください。 そこさえ押さえておけば、残りの工程は数日単位で読めます。

登録の前に、何が公開されるかを見ておく

会社に勤めながら出す場合、アプリのページに何が表示されるかが気になります。 Googleは、身元確認に使う電話番号やメールアドレスは利用者に公開されないとしています。 一方で、収益化を有効にしたアカウントでは、氏名と住所がアプリのページに表示される、 という報告があります。

ここは制度の変更が続いている部分です。デベロッパー登録を申し込む前に、 Play Consoleヘルプで、公開される情報と現在の条件を確認してください。 住所を出したくない場合の選択肢はバーチャルオフィスのページに、 屋号 で出す場合の考え方や、自分が売り手として表示される立場かどうかは 特定商取引法の表示のページにまとめています。

次に読むページ

よくある質問

Macがなくても作れますか?

作れます。Windowsのパソコンのままで、作るところから公開まで進められます。iOSアプリとの違いがはっきり出るのがこの点です。

テスターの12人は、どうやって集めますか?

身近な人に頼むほか、開発者どうしでテスターを募集し合う場がSNSや掲示板にあります。見込みが立たない場合は、先にiOS側から出すか、ブラウザで動く形に変える判断もあります。

テストの14日間は、いつから数えますか?

12人以上のテスターが続けてオプトインしている状態が条件です。途中で人数を割ると数え直しになる場合があります。現在の条件は、Play Consoleヘルプのテスト要件のページで確認してください。

テストは、アプリが完成してから始めるものですか?

動く部分ができた時点で始められます。完成を待ってから始めると、人集めの日数と14日間と申請の審査が、すべて完成後に積み上がります。

登録料は毎年かかりますか?

Google Play Consoleの25米ドルは、最初の1回だけです。年会費の形ではないため、翌年から請求が来ることはありません。

収益化すると、氏名や住所が公開されますか?

Googleは、身元確認に使う電話番号やメールアドレスは公開されないとしています。一方で、収益化を有効にしたアカウントでは氏名と住所がアプリのページに表示されるという報告があります。登録を申し込む前に、Play Consoleヘルプで確認してください。

出典

2026年8月時点の情報です。登録料は米ドル建てで示されているため、円での請求額は為替によって変わります。