集客
TikTokで個人開発の集客はできる?リンクを置ける条件と宣伝の作法
短い動画は、フォロワーがいない状態でも多くの人に表示されることがあります。ただしTikTokは、自分のサイトへのリンクを置ける場所が限られていて、始めたばかりのアカウントではそもそも置けません。このページでは、リンクを置ける条件、宣伝が許される範囲と作法、そして流入を得るまでの手順を説明します。
このページの結論
- 一言でいうと
- 動画を見てもらう人数は増やしやすい一方で、サイトへの入口を置くところに条件があるチャネルです。
- かかるお金
- 登録も投稿も無料です。代わりにかかるのは動画を作る時間で、撮影と編集を合わせて1本あたり30分から数時間になります。本業がある人にとっては、この時間が実質の費用になります。
- 向いている人
- 画面の動きや使っている様子で中身が伝わるものを作っている人。動画を作る時間を毎週確保できる人。
- 向いていない人
- 公開してすぐにサイトへの流入がほしい人。文章でしか説明できないものを扱う人。
TikTokを集客の入口として見ると
TikTokは、短い縦向きの動画を投稿するSNSです。集客の入口として見たときの特徴は、 フォロワーが少なくても動画が表示されることがある一方で、動画を見た人を自分のサイトへ運ぶ道が 細いことです。他のSNSのように「投稿にURLを書いておけば踏んでもらえる」という形にはなりません。
そのため、このページでは動画の作り方より先に、リンクをどこに置けるのかから説明します。 ここを知らずに動画を作り始めると、反応が出てきた時点で行き先がない状態になります。
最初の壁: プロフィールにリンクを置ける条件
TikTokの公式サポートには、フォロワーが1,000人以上いる場合、または認証済みのビジネスアカウントを 持っている場合に、プロフィールにウェブサイトへのリンクを追加できると書かれています。 言い換えると、次のようになります。
- 個人アカウントのまま使う場合は、フォロワーが1,000人に届くまでプロフィールにリンクを置けません。
- 認証済みのビジネスアカウントであれば、フォロワー数に関係なくリンクを追加できます。
始めたばかりの個人開発者は、前者に当たります。つまり動画は投稿できるのに、 サイトへの入口をどこにも置けない期間があるということです。 これがこのチャネルで最初にぶつかる壁なので、始める前に知っておいてください。
また、動画のキャプション(説明文)に自分のサイトのURLを書いても、タップできる形にはなりません。 TikTok内の別の動画へのリンクは貼れますが、外部サイトへの移動は読み手が手で入力することになります。 実際には、動画の中やキャプションで「プロフィールから見られます」と案内し、 プロフィールのリンクを踏んでもらう形になります。
- 01 動画を見る おすすめに表示される
- 02 プロフィールを開く アイコンをタップ
- 03 リンクを踏む フォロワー1,000人以上、または認証済みビジネスアカウントで設置
- 04 自分のサイト 訪問
「プロフィールを開く」と「リンクを踏む」の2段を挟みます。この2段でほとんどの人が離れるので、動画の再生回数と訪問数は大きく差がつきます。
宣伝が許される範囲と作法
TikTokは宣伝そのものを禁じてはいませんが、宣伝であることを示す手順が決められています。 ここを外すと、動画が伸びるかどうか以前にアカウントの側で問題になります。
- 商業コンテンツの開示を有効にする。 ブランドコンテンツを投稿するときは、投稿画面にある商業コンテンツの開示トグルを有効にすることが ポリシーで定められています。自分のサービスを紹介する動画も、この開示の対象になりえます。
- ラベルは2種類ある。 自分のものを宣伝する場合は「Promotional content」、報酬を受け取って他社のものを宣伝する場合は 「Paid partnership」のラベルが、動画に自動で表示されます。どちらに当たるかで選ぶ項目が変わります。
- 2025年9月1日から、この開示の義務化が完全に施行されています。 過去の記事を見て「開示は任意」と理解したまま始めると、現在の運用とずれます。
あわせて、コミュニティガイドラインでは、他人になりすますこと、スパム的な投稿、 いいねやフォロワーを水増しするフェイクエンゲージメントが禁止されています。 フォロワー1,000人という条件があるために数を買いたくなる場面が出てきますが、 そこに手を出すと、リンクを置く前にアカウントを失うことになります。
流入を得る手順
アカウントの種別を先に決める
個人アカウントのまま進めるか、ビジネスアカウントへ切り替えるかを決めます。切り替えは設定画面から行えます。
迷いやすいところ: ここが後の分かれ道です。個人アカウントならフォロワー1,000人に届くまでプロフィールにリンクを置けません。動画を作り始めてから気づくと、それまでの投稿が入口のないまま流れます。
何を見せる動画かを1つに絞る
作ったものの画面を録画し、使っている様子が伝わる短い動画にします。機能の全部ではなく、1本につき1つの場面に絞ります。
迷いやすいところ: 説明を詰め込むほど最後まで見てもらえなくなります。「困っている場面」を先に見せて、そのあと解決する画面を出す順にすると伝わりやすくなります。
商業コンテンツの開示を設定する
投稿画面で開示のトグルを有効にし、自分のものの宣伝か、報酬を受けた宣伝かを選びます。
迷いやすいところ: 毎回の投稿で確認する項目です。動画を作り終えた後の最後の画面にあるので、勢いで公開すると飛ばしがちです。
プロフィールへの導線を動画の中に入れる
キャプションのURLはタップできないので、画面の文字や音声で「プロフィールから見られます」と案内します。
迷いやすいところ: ここを入れないと、興味を持った人が行き先を探して離れます。動画の最後だけでなく、途中にも一度入れておくと届きます。
リンクを置けるようになったら、プロフィールを整える
条件を満たしたら、プロフィールに自分のサイトのリンクを設定します。自己紹介文も、リンク先で何が見られるかが分かる書き方にします。
迷いやすいところ: リンクだけ置いても、その先に何があるか分からないと踏まれません。「◯◯を作っています」ではなく「◯◯ができるツールです」と、行った先の得が分かる書き方にします。
再生回数ではなく、訪問数で判断する
自分のサイト側に入れた計測で、TikTokから来た人数を見ます。
迷いやすいところ: 再生回数が伸びても訪問が増えないことは普通に起きます。どちらの数字を見て続けるかを先に決めておかないと、再生回数だけを見て手応えがあると誤解したまま時間を使うことになります。
サイト側でどれだけの人が来たかを見るには、 アナリティクス を先に入れておく必要があります。 後からさかのぼって計測することはできないので、動画を出す前に用意しておくと比較ができます。
リンクを置ける場所の違い
同じ「動画と画像のチャネル」でも、リンクを置ける場所の条件はそれぞれ違います。 ここが読者にとっての判断材料になるので、Instagramと並べます。
| TikTok | ||
|---|---|---|
| プロフィールにリンクを置けるか | フォロワー1,000人以上、または認証済みビジネスアカウントであれば置ける | 条件なしで置ける |
| 置ける数 | 公式に案内されているのはウェブサイトへのリンク | 最大5件 |
| 投稿の説明文に書いたURL | タップできる形にはならない | 原則タップできない(コピーして貼り付けてもらう) |
| 実際の導線 | 動画で案内し、プロフィールから踏んでもらう | プロフィールやストーリーズから踏んでもらう |
YouTubeの場合はさらに条件が分かれていて、チャンネルページのリンクは誰でも置けるものの、 概要欄のリンクや動画内からのリンクには別の条件が付きます。 3つを見比べたうえでどこから始めるかを決めたい場合は、 集客の入口のページに他のチャネルもまとめてあります。
よくある質問
フォロワーが少ないうちは、何をしても流入は得られませんか?
個人アカウントの場合、プロフィールにリンクを置けるのはフォロワー1,000人以上からと公式に案内されています。認証済みのビジネスアカウントであれば、フォロワー数に関係なくリンクを追加できます。どちらの道を取るかを先に決めておくと、投稿が入口のないまま流れる期間を短くできます。
キャプションにURLを書いておけば踏んでもらえますか?
キャプションに書いた外部サイトのURLは、タップできる形にはなりません。TikTok内の別の動画へのリンクは貼れます。外部へ送りたい場合は、プロフィールのリンクへ案内する形になります。
自分のサービスを紹介する動画も、開示の設定が要りますか?
ブランドコンテンツを投稿するときは商業コンテンツの開示を有効にすることがポリシーで定められていて、自分のものの宣伝は「Promotional content」として扱われます。2025年9月1日から義務化が完全施行されているので、古い情報のまま「開示は任意」と考えないでください。
再生回数が伸びれば、サイトへの訪問も増えますか?
動画を見てからサイトに着くまでに、プロフィールを開く、リンクを踏む、という2段があります。この2段で人が減るため、再生回数と訪問数は大きく差がつきます。判断はサイト側の計測で見るほうが実態に合います。
まとめ
動画を見てもらう人数は増やしやすい一方で、サイトへの入口を置くところに条件があるチャネルです。
向いている人
画面の動きや使っている様子で中身が伝わるものを作っている人。動画を作る時間を毎週確保できる人。
向いていない人
公開してすぐにサイトへの流入がほしい人。文章でしか説明できないものを扱う人。